2016年5月1日日曜日

子供が2つのものを指して一緒だの同じだのと言っており、これに対して思うところがあるが、向こう十年以上言っても意味がないのでここに書く:

あるものが同じないし似ているというのはその物体/事象固有の性質ではなく、それを同一視する観察者側の意思表明である。例を挙げれば、赤いコップ、白いコップ、白い犬を見て、コップに注目して前の2つを同じと見做すこともでき、色に着目して後ろの2つを同じとすることもできる。色や形状は物体の性質だが、何を同じと見做すかは観察者に依る。その同値関係を他人に確認するのはあまり意味がない。私はそのような同値関係を定めました、と言っているのに過ぎないのだから。

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