2013年6月25日火曜日

今日、私は愚かな生活のプロセスを再開する。朝五時に起きる。顔を洗う。髭を剃る。コーヒーを淹れる。出かける。中央広場まで走る。バスに乗る。目を閉じる。すると、現在の私の生活のおぞましさが顔面に跳びかかってくる。

(略)

あたかも眠っているかのように、私は顔を両手の中に埋める。実は涙を隠すためにそうしているのだ。私は泣いている。もう灰色の作業着は着たくない、もうタイムカードは押したくない、もう機械を作動させたくない。私はもう働きたくない。

私は灰色の作業着に腕を通す。タイムカードを押す、作業場に入る。

(略)

私は何をしているかというと、受け持ちの機械で、あるきまった部品に一個の穴を空ける。十年前からずっと、同じ部品に同じ穴を空けている。私たちの仕事は結局次のことに尽きる。一個の部品を機械にかけること、ペダルを踏むこと。

この仕事で、私たちはなんとか食いつなぎ、どこかに住み、そして何よりも、翌日また同じ仕事を繰り返すのにやっと足りるだけのお金を稼ぐ。

(略)

ひとり特別なおやじがいて、その男も労働者なのだが、小さな袋に入った白い粉末、村の薬剤師が私たち用に調剤した鎮静剤を売っている。私はそれが何であるのか知らない。が、ときどき買っている。その粉末を飲んでおくと、一日が早く過ぎる。自分をみじめに感じる度合いが小さくて済む。粉末は値段が高くないから、ほとんどの労働者が服用しており、経営陣はそれを大目に見ていて、村の薬剤師は大儲けしている。

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