2017年5月30日火曜日

子供を連れて野川公園に行く途中、気まぐれに立ち寄った崖線で出山横穴墓群8号墓にたどり着いた。先に何があるかも知らぬ竹林を歩く途中、子供がしきりに嫌がっていたが果たしてその先は墓であった。なるほど、忌避と聖性は背中合わせであったかと改めて思い起こす。子供が嫌がる土地であるからこそ墓を造ったに相違ないと思う。・・・というのはどうも違う気もする。私にとって7世紀の人間も縄文人もたいして違いはない(違いを認識していない)訳で、どこか昔の人は特別な感性、特別な行動原理で動いていたのだろうと思っている節がある。自分にはないプリミティブな感性への憧れと昔日への無知とが合わさった錯覚であろう。きっと崖に穴を掘るのが楽だから崖に墓を作っただけだろう。

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